象牙印鑑 のランクについて

貴方が今、比較されている象牙印鑑のグレードは、本当にその通りですか???

本ページをご覧いただき、ありがとうございます。
お客様が印鑑を買われる場合、お店ごとに印材のグレードも比較されることと思います。
さて、ここで問題です。
あるA店では上象牙が1万円。
あるB店では極上象牙が1万円。
あるC店では並象牙が1万円。
あるD店では高級象牙が1万円。
では、どれが一番「得な商品」でしょうか?
一見すると、B店の「極上象牙」が一番お得な感じがしてきます。、
でも正解は、『答え:わかりません。』です。

そもそも問屋で印材ランクは決まっていても、グレードの呼称に明確な決まりはなく、店独自でつけられている場合があります。


例えば、お店でランクの名前を付ける場合
「並」では聞こえが悪いので
仮にですが下から順に
・特選象牙
・高級象牙
・上象牙
・上上象牙
・高級象牙
・極上象牙
と名前をつけたとします。

すると仕入れでは「並」だった象牙が「上」の象牙に変わってしまったりします。

また印材問屋の営業担当曰く、 並程度は後述の方法でわかるものの、
ユーザーサイドからすれば、それ以上はなかなか判別がつきにくいとのこと。
そこから考えてもいかに恣意的なランクづけがされているかが想像できます。

結論を申し上げますと、印材に付けてある「極上」や「高級」、などの名称で判断するのは間違いです。
100円ショップの認印でも、高級認印と書いてあるくらいですから。



そういった状況を憂う当店では、
【並】象牙
【中】象牙

さらに稀少ではありますが、
【上】象牙
【特上】象牙
【芯持ち】象牙
というカテゴリーに分けて、印材を採用しております。
ところで例えば仮に、中象牙を上象牙として偽って販売したとしても、お客様はお気づきにならないかもしれません。
もちろん私たちは、そんなことはまったくしたくありません。
一般のユーザーの方が信用してオーダーできないようなものなら、販売するべきではないと考えています。
このような観点から、当店の象牙印材は、
店長の厳選による【並】・【中】・【上】・【特上】・【芯持ち】の5種類のラインアップに厳格に分けております。

なお参考までに、当店の区別法を以下に挙げておきます。

◆ 象牙の種類

象牙は、耐久性と耐摩擦性に優れ、重量感を誇り、手触りと質感ともに、はんこには最適とされ、実印として特に人気の高い印材です。一本の牙の内側は、木の年輪のような層になっており、中心にいくほど目が細かく密度が高いため耐久性に優れ、取れる量も少なくなるため希少となります。更に、「特上」「極上芯持ち」はハード(硬い)象牙の牙を使っているのでより硬く見た目も自然なアイボリー色をしています。

当店の取り扱う象牙印材は、ハード象牙とソフト象牙があり、それぞれ象の産地が異なります。



※ハード象牙について
一般的な使用品目は、印鑑、三味線ばち、箸、琴爪、根付等。特徴は、色はアイボリーで、透明度があり、固く傷がつきにくく光沢が良く印材には最高の素材です。


(1) 極上芯持ち象牙

象牙の中心にあたる部分を印材にしているので1本の象牙から取れる量も少なく希少で象牙の中でも最高のランクになります。上部の黒い点は、中心を使用している最高級品の証です。


(2) 象牙(特上)

キメがきわめて細かく、印頭の目もきわめて微細で、つややかな光沢が見られます。まさにIvory(象牙)らしい自然な色合いをしています。




※ソフト象牙について
一般的な使用品目は、印鑑、ピアノ鍵盤、ビリヤード玉等。特徴は、色は白っぽくハードに比べ少し柔らかく、光沢も若干劣る。





(3) 象牙(上)

象牙特有の美しい乳白色。(中)よりも目が細かく、印材頭部の網目模様はほとんどなく美しい光沢が見られます。


(4) 象牙(中)

外側の表皮層から少し入った、やや目の落ち着いた部分を使用。(並)よりキメが細かく印材の頭部には細かな網目模様が見られます。


(5) 象牙(並)

象牙らしい自然な色合いをした、象牙印材の普及品タイプです。象牙のやや外側部分から採られた印材で、側面には少し繊維的な縞模様が見られ、頭部には、やや粗めの網模様が見られます。